二十代後半の男性が、人生に行き詰まりを感じて死に場所を求め、東京からここ札幌に来ていた。僅かなお金。服は着の身着のまま、マンガ喫茶やインターネットカフェなどを転々としながら死に場所を求めて6ケ月が過ぎていた。鞄には死ぬために使用する目的で鋭利な刃物を忍ばせ、いざ決行しようとするも恐怖に負け無駄に時間だけが過ぎていった。やがてお金も底をつき自暴自棄になる。そんな時、インターネットで救済のキーワードを検索、平成駆け込み寺を知り駆け込む!今彼は人生やり直しをここから始めている。もし彼が駆け込めずに自暴自棄のまま行き場を失っていたら、あの鞄に忍ばせていた鋭利な刃物がどのような形で使用されたかと思うと背筋が凍る思いがするのは私だけだろうか…。